省略する文化 ― 2005年10月11日 23:30
ある単語や固有名詞が省略され、市民権を得ることがよくある。例えば、
- シモキタ:下北沢(地名)
- ミスチル:Mr.children(アーティスト)
- プレステ:PlayStation(ゲーム機)
この手の省略系単語はずーっと昔からある文化だとは思うのだが、近頃は何でもかんでも安易に省略する傾向にあるのではないだろうか?結果、どうも耳に馴染まないものが増えてきている気がする。ちょっと前までは「冬ソナ(冬のソナタ:ご存知、韓国ドラマ)」、「アイルケ(愛の流刑地:日経新聞連載の小説)」。直近の筆頭格は「就活」。近頃の学生諸君は「就職活動」を省略してこのように呼ぶらしい。最初、「音」だけで聞いて何のことやらさっぱり分からなかったのだが、活字を見て初めて意味を知った。いつ頃発生したかは定かではないが、自分が就職活動をしていた頃は明らかになかった表現だ。
よくよく考えてみると、この手の文化発信の担い手は時代時代の若者だと思われる。こうした表現に違和感を感じるようになったということは、僕も立派なおじさんの仲間入りだということか。頑張って「おじさん」でないと言い張ったとしても、確実なことは、もう「若者」ではないということであろう・・・。
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